枕の正しい捨て方【可燃・不燃別】自治体によってゴミ捨てルールが違う?

2023年3月1日

エムール睡眠・生活研究所

枕はサイズや素材、自治体によって捨て方が異なります。どの素材であっても枕であれば一律燃えるゴミとしている自治体もあれば、細かく分別されている自治体もあります。

この記事では、枕の素材別の分別方法や自治体によって違う捨て方のルール、捨てる以外でできる処分方法について解説していますので、枕の処分に困っている方は、ぜひ参考にしてください。

一般的な枕の捨て方は燃えるゴミ

一般的な枕は布製品のため、燃えるゴミとして捨てることがほとんどです。しかし中材の素材にパイプやビーズなどが使われていると、自治体によっては燃えないゴミに分別されることもあります。

また枕のサイズが、自治体が定めている一般ゴミのサイズより大きな場合は、粗大ゴミ扱いになることが多いです。

このように枕の分別方法は複雑のため、捨てる前に住んでいる自治体のルールをよく確認する必要があります。

枕を捨てるタイミング

枕を捨てるタイミングは以下の通りです。

素材 耐用年数
テンピュール 6ヵ月~3年
そばがら 1年~2年
羽(フェザー)・羽(ダウン) 2年~4年
ポリエステルわた 1年~3年
ビーズ 1年~3年
ポリエチレンパイプ 4年~5年
低反発ウレタン 3年~5年
高反発ウレタン 3年~5年

枕の耐用年数は一般的に3〜4年程度といわれていますが、使い方によって異なります。使用してから1〜2年経った頃に状態を確認すると、劣化したまま使い続けるのを防げるでしょう。

詳しくは以下のリンクから確認してください。

 

【枕の中材別】燃えるゴミ・燃えないゴミの分別一覧表

枕の分別は前述の通り中材に使われている素材によって分別されます。枕の中材によく使われる素材別の、燃えるゴミと燃えないゴミの対応表は以下の通りです。

中材の素材 燃えるゴミ 燃えないゴミ
小豆
そばがら
羽根(羽毛)
ひのきチップ
ポリエステルわた
ウレタン
ラテックス
パイプ
ビーズ
コルマビーズ
ファイバー

上記の一覧はあくまで目安です。実際に捨てるときは、住んでいる自治体の分類方法を確認してくださいね。

枕の捨て方|中材が可燃ゴミの場合

燃えるゴミに分別される枕の捨て方を解説します。前述の表にある通り、燃えるゴミに分類される枕の中材の素材は主に7つです。

  • 小豆
  • そばがら
  • 羽根(羽毛)
  • ひのきチップ
  • ポリエステルわた
  • ウレタン
  • ラテックス

小豆やそばがら、羽根などの自然素材は多くの自治体が燃えるゴミとして扱っています。一方で低反発枕に使われるウレタンは、自治体によって分別の仕方が大きく異なる場合のある素材です。繰り返しになりますが捨てる前には住んでいる自治体のルールをよく確認してくださいね。

ゴミ袋に入るサイズの枕の捨て方

ゴミ袋に入るサイズの場合は、燃えるゴミの指定曜日に捨てて問題ありません。ただし自治体によっては指定のゴミ袋があり、サイズもそれぞれ異なる場合があります。

自治体によって指定のゴミ袋がある場合は、サイズを確認しておきましょう。

ゴミ袋に入らないサイズの枕の捨て方

ゴミ袋に入らないサイズの枕は、自治体によっては粗大ゴミ扱いになります。燃えるゴミとして捨てたい場合は、細かく切ってからゴミ袋に入れましょう。

なお切断する場合も、自治体によって定められたサイズにする必要があります。自治体のルールをよく確認しておきましょう。

枕の捨て方|中材が燃えないゴミの場合

 

次に燃えないゴミに分別される枕の捨て方を解説します。前述の通り、燃えないゴミに分別される枕の中材の素材は主に4つです。

  • パイプ
  • ビーズ
  • コルマビーズ
  • ファイバー

捨てるときは中材と側生地を分別してください。中材だけゴミ袋にまとめて燃えないゴミとして出し、側生地は他の燃えるゴミとまとめて捨てましょう。

枕をゴミ回収に出すときは自治体のルールを確認する

何度も記述している通り、枕の捨て方は住んでいる自治体によって異なります。間違った捨て方をすると回収されない場合もあるので、事前に市の公式ホームページや広報誌などで確認してから捨てるようにしましょう。

特殊な自治体独自ルールのある地域の例を3つ紹介します。

千葉県柏市 枕の中材に使われる素材に関わらず、全て燃えないゴミ
東京都日野市 羽毛枕やそばがらなどの天然素材は燃えるゴミ
ウレタンやポリエステルわたなどの化学繊維はプラスチックゴミ
真綿は粗大ゴミ
埼玉県新座市 中材のスポンジ素材は燃えるゴミ
中材のパイプは資源プラスチックゴミ
中材の銅や炭入りの素材は燃えないゴミ
50cmより大きな枕は粗大ゴミ

自治体の中には千葉県柏市のように、枕は全て燃えないゴミとして扱っている地域があります。その一方で東京都日野市や埼玉県新座市のように、素材やサイズによって細かく定めている地域もあります。

また枕を燃えるゴミと燃えないゴミだけでなく、プラスチックゴミの場合もあるため注意が必要です。なお埼玉県新座市では、プラスチックゴミはリサイクルの対象です。

ゴミ回収以外の枕の捨て方2つ

枕の捨て方には自治体に回収してもらう以外に「フリマアプリ・リサイクルショップに売る」と「不用品回収の専門業者へ依頼する」の2つがあります。

1.フリマアプリ・リサイクルショップに売る

フリマアプリやリサイクルショップに売ることも選択肢のひとつです。ただし売却できるのは未使用の枕のみであることがほとんどです。使用済みの枕は汚れやニオイなどの衛生面に問題があり買い手が少ないため、基本的には使用済みの枕は売却できないと覚えておきましょう。

また未使用の枕の場合でも、高値がつくのは人気ブランドの枕に限られます。それ以外のブランドの場合、高値は期待できません。しかし個人同士でやり取りするフリマアプリの場合は、高値で買い取ってもらえる可能性があります。

不要な枕がもし未使用のものならば、フリマアプリやリサイクルショップに売ってみるといいでしょう。思いがけないお小遣いになるかもしれません。

2.不用品回収の専門業者へ依頼する

枕以外の寝具や家具、家電も一緒に処分しようと考えている場合は、不用品回収の専門業者へ依頼することもひとつの手段です。

専門業者への依頼は日時を指定できるので、自分の都合に合わせて不用品の処分を行うことができます。

さらに専門業者のなかには、不用品の回収と同時に買い取りを行っているところもあるため、需要のあるものなら売却が可能です。

しかし専門業者の中には、枕の買い取りを行っていないところもあります。特に使用済み枕の場合は回収されないこともあるため、あらかじめ専門業者に問い合わせておきましょう。

枕を捨てるときは住んでいる自治体のルールを確認することが大切

枕の捨て方はサイズや素材、自治体によって異なります。捨てるときは、住んでいる自治体のルールに沿って捨てるようにしましょう。

また不要な枕が未使用で人気メーカーのものである場合は、フリマアプリやリサイクルショップで買い取ってもらえる可能性もあります。一度出品したり持ち込んだりしてみても良いかもしれません。

枕の他に不用品がある場合は、不用品回収の専門業者へ依頼するのもひとつの手です。枕の捨て方に困っている方は、ぜひ参考にしてください。

執筆者/監修
Author

エムール睡眠・生活研究所

  • 【所長・主席研究員】神川 康子 富山大学 名誉教授 博士(学術)一般社団法人日本睡眠改善協議会理事。日本眠育協議会理事。富山県公安委員会委員。富山県社会福祉協議会理事。
  • 【所属有資格者】 日本睡眠改善協議会認定 上級睡眠改善インストラクター 1名/睡眠改善インストラクター 6名 日本睡眠教育機構認定 睡眠健康指導士上級 2名/睡眠健康指導士 11名
  • 【活動内容】 「続けられる具体的な睡眠改善」をテーマに、専門的な見地からのデータ収集と分析及びソリューション開発を目的として設立。 寝具や寝室環境に関する調査研究や睡眠教育など広く社会に役立つ研究開発と知識啓発を行っている。 詳細はこちら https://nemuri-kurashi.jp/activities/