Report Oceanが不眠症市場の状況を把握するための調査を実施

2023年2月27日

エムール睡眠・生活研究所

不眠症の治療の種類は「薬物療法」が80%に

株式会社Report Oceanが2022年10月3日から12月30日にかけて、世界中の組織のリーダー890人を対象に、不眠症市場の状況を把握するための調査を実施、その結果を2月20日に発表した。

同調査には大企業が全体の30%、中堅企業が39%、中小企業が31%の割合で調査参加。『治療タイプに基づいて、不眠症市場を独占しているのはどのセグメントですか?』という質問では、「非薬物療法」との回答が全体の20%、「薬物療法」が80%となった。

不眠症の有病率の上昇と治療薬の製造における主要プレイヤーの増加が、「薬物療法」が80%を占めている要因として挙げられている。

睡眠障害の有病率の増加などにより、市場規模が成長

不眠症やパラソムニアなど、さまざまな睡眠障害の有病率増加、精神的うつ病の増加などによって、世界の不眠症市場規模が成長していると考えられている。

実際に世界保健機関(WHO)の報告によれば、全世界で2億8000万人がうつ病に苦しんでいるとされている。

また、慢性疾患の治療薬の長期服用による副作用には、睡眠の質に影響を与える可能性があるとの報告もされているが、睡眠薬を過剰使用するケースなどもあり、同調査結果から、これらが同市場成長を鈍化させる予想もされた。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

株式会社Report Ocean
https://www.reportocean.com/

株式会社Report Oceanのプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005994.000067400.html

執筆者/監修
Author

エムール睡眠・生活研究所

  • 【所長・主席研究員】神川 康子 富山大学 名誉教授 博士(学術)一般社団法人日本睡眠改善協議会理事。日本眠育協議会理事。富山県公安委員会委員。富山県社会福祉協議会理事。
  • 【所属有資格者】 日本睡眠改善協議会認定 上級睡眠改善インストラクター 1名/睡眠改善インストラクター 6名 日本睡眠教育機構認定 睡眠健康指導士上級 2名/睡眠健康指導士 11名
  • 【活動内容】 「続けられる具体的な睡眠改善」をテーマに、専門的な見地からのデータ収集と分析及びソリューション開発を目的として設立。 寝具や寝室環境に関する調査研究や睡眠教育など広く社会に役立つ研究開発と知識啓発を行っている。 詳細はこちら https://nemuri-kurashi.jp/activities/