シルク製の枕カバーの髪や肌への効果とは?メリット・デメリットも

2023年7月26日

エムール睡眠・生活研究所

肌や髪に嬉しい効果が期待できる、シルク製の枕カバー。シルクならではのメリットが豊富なので、美肌や美髪を目指したい人はもちろん、安眠を叶えたい人にもおすすめです。

ただ、シルクはデリケートな素材のため、扱い方には注意が必要です。そこで今回は、シルク製枕カバーの効果とメリット・デメリット、選び方とお手入れ方法を紹介します。

シルクとは

シルクは蚕(かいこ)の繭を原料とする天然繊維です。18種類のアミノ酸が結合していて、主成分は人の肌成分と同じタンパク質。肌なじみが良く皮膚に優しいため、枕カバーや掛布団カバーといった寝具、パジャマや下着といった衣類などに多用されています。

シルク製の枕カバーに期待できる効果

シルク製の枕カバーには肌と髪に良い効果があるとされます。具体的にどんな効果があるのか見ていきましょう。

肌への効果

シルク製の枕カバーは柔らかく、なめらかな肌触り。寝返りを打っても摩擦が起こりづらく、肌への負担を軽減できます。低刺激で肌に優しいシルク製の枕カバーは、肌荒れやニキビに悩む人、敏感肌の人にもおすすめです。

髪への効果

シルクは保湿性に優れた素材です。シルク製の枕カバーは髪の乾燥と摩擦を防ぎます。静電気が発生しにくいため髪に余計なダメージを与えず、寝ながらの美髪ケアが叶うでしょう。

シルク製枕カバーのメリット4つ

シルク製の枕カバーは肌と髪への効果が期待できるだけでなく、肌触りや使い勝手の面でも複数のメリットがあります。シルク素材の特徴を絡めつつ、主なメリットを4つ紹介します。

1. 光沢があり肌触りが良い

シルク製の枕カバーは光沢があり、高級感のある見た目。触れるとなめらかで、肌に優しい触感です。スベスベとした枕カバーに頭や顔を載せると、自然と眠くなってくるかもしれません。

2. 暑い日でも蒸れにくい

シルク素材の吸湿性は綿の約1.5倍。放湿性にも優れているので、汗をかきやすい夏場に活躍します。睡眠中に汗をかいてもシルク製の枕カバーを使っていれば蒸れにくく、快適に眠れるでしょう。

3. 1年を通して使用できる

シルク素材は複数の小さな穴が空いた多孔質構造です。隙間に空気が入り込みやすく、熱を維持できるため保温性にも優れています。

夏場は吸湿性と放湿性によって涼しく、冬場は保温性によって暖かくと、オールシーズン使えるところもシルク製枕カバーの魅力です。

4. ホコリが溜まりづらい

寝返りを打ったときに静電気が起きるとホコリを引き寄せ、睡眠中に吸い込んでしまうことも。その点、シルク製の枕カバーは保湿性が高いため、静電気が起こりづらい傾向にあります。

シルク製枕カバーのデメリット4つ

シルクを始めとする天然繊維はとてもデリケート。枕カバーを長く使うためには扱い方に注意が必要です。シルク製枕カバーのデメリットを4つ紹介します。

1. 摩擦に弱く傷つきやすい

シルク素材は摩擦が起こりづらい一方、自身は摩擦に弱い性質を持ちます。湿度が高いと、より摩擦に弱くなるため洗濯時には特に注意が必要です。洗濯表示に従わないと繊維が切れる、光沢が失われる、肌触りが変わるといったトラブルが発生する恐れがあります。

2. 変色しやすい

シルク素材にとって日光は大敵。なぜならば、紫外線を長時間浴びるとアミノ酸が破壊されてしまうからです。アミノ酸の破壊は変色につながるため、洗濯後の枕カバーは日光の当たらない場所で陰干しをしましょう。

3. 虫食いの被害に遭いやすい

主成分がタンパク質のシルク素材は虫にとってのごちそうです。定期的に使用し、洗濯・陰干しをしていれば問題ありませんが、タンスなどで長期間保管する場合は防虫剤を使用すると安心です。

4. 使用時に滑りやすい

シルクのスベスベとした肌触りは気持ちが良い一方で、寝ている最中に頭が滑ってしまうことも。触感や滑りやすさは製品によって異なるため、心配な場合は店頭で触れて確認してみましょう。

シルク製枕カバーの選び方

一口にシルク製の枕カバーといっても、各メーカーからさまざまな製品が販売されています。理想のシルク製枕カバーを見つけたいときは、シルクの質やファスナーの有無に着目してみましょう。シルク製枕ならではの選び方を紹介します。

匁(もんめ)の数値を確認する

シルク生地の重さを示す単位で、1匁は3.75gです。数値が高いほど密度が高く、高品質であることを表しています。

一般的に、16~19匁であれば上質と考えられるでしょう。ただ、19匁程度だと軽く柔らかな仕上がりのため、使っているうちに生地が薄くなったり、毛羽立ちができたりすることも。

シルク製の枕カバーを長く使いたい場合は、丈夫で耐久性に優れる20匁以上の製品がおすすめです。21匁、22匁、25匁など種類は豊富なので、気になる枕カバーを見つけたら触感や重厚感、高級感などを比較してみてはいかがでしょうか。

品質証明書の有無を確認する

シルク製の枕カバーには、いわゆる“偽物のシルク”が使われていることも。肌や髪への効果が感じられない場合は、もしかしたらシルク100%ではないのかもしれません。

本物のシルクは天然繊維なのに対し、それ以外のシルクは人工的に作られた合成繊維です。ただ、合成繊維であってもシルク特有の光沢があると、見た目で判断するのは難しいでしょう。

シルク100%の枕カバーがほしい場合は、品質証明書を取得している製品を選ぶと確実です。第三者機関によって天然シルク100%と証明されたものであれば、安心して使えます。

ファスナーのタイプを確認する

枕カバーの装着方法はファスナー式と、余った部分を内側に折り込む封筒式があります。シルク製の枕カバーを使い、寝ながら肌と髪のケアをしたい場合は、ファスナーが付いていない封筒式がおすすめ。金属が肌や髪に当たらないので、余計なダメージを与えずに済みます。

ファスナー式の場合は、横になったときにファスナーが肌や髪に触れないか確認しておきましょう。

シルク製枕カバーの洗い方・保管方法

シルク製の枕カバーは摩擦や紫外線に弱いので、お手入れ方法には気を配る必要があります。お気に入りの枕カバーを長く愛用するためにも、正しい洗い方と保管方法の要点を押さえておきましょう。

洗濯表示を確認する

シルク製の枕カバーを洗濯する際は、事前に洗濯表示を必ず確認します。シルク製の多くは洗濯機の使用が不可のため、桶に手が入った手洗いマークがあるか確認してください。

なお、桶にバツ印が付いたマークがあると、その枕カバーは家庭で洗濯できません。手洗いであっても行わず、クリーニング店に依頼しましょう。

ぬるま湯で手洗いする

手洗い可能を確認したら、中性洗剤またはシルク専用洗剤を30度以下のぬるま湯に溶かし、優しく振り洗いをします。洗い終わったら、ぬるま湯を交換しながら泡が出なくなるまで十分にすすぎます。

水を切って陰干しする

すすぎが終わったら、バスタオルなどを使って軽く押さえながら水気を切りましょう。このとき、枕カバーを絞らないよう注意してください。絞るとシルクの繊維が傷つき、光沢やなめらかな触感が損なわれてしまいます。

水気を切ったらすぐに枕カバーの形を整え、干す工程に進みます。紫外線が当たらない日陰、かつ早く乾きやすい風通しの良い場所に干しましょう。伸ばすように干すと、乾いたときのシワを防ぎやすくなります。

通気性の良い場所で保管する

枕カバーがしっかり乾いたら取り込みます。すぐに使わない場合は虫食いの被害に遭わないよう、風通しがよく湿気の少ない場所で保管してください。

エムールイチオシのシルク製枕カバー

ここで、エムールより販売しているシルク製枕カバーをご紹介します。
これを機に、シルクの枕カバーを試したことが無い方も是非使用してみてはいかがでしょうか。

メルティシルクピローケース



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<天然シルク100%の品質>
最高級6Aランク天然シルク100%でできたなめらかな触り心地の枕カバーです。
弊社では生産元工場での品質証明書に加えて、日本国内の第三者機関でも検査を行い、天然シルク100%の品質を守っています。

<寝具専門店だからこそのこだわり>
天然シルク生地の中でも上等な21.3匁を採用。なめらかさと耐久性が違います。
さらに、高品質なYKKファスナーをつかったファスナー式(43×63cmの枕に対応)と、幅広ワイドタイプの枕に対応する封筒式の2種類からお選びいただけます。

サイズ ファスナー式 約43×63cm
封筒式 約43×90cm
素材 天然シルク100% (6Aランク 21.3匁)
お手入れ方法 手洗い可能
価格 ファスナー式 ¥3,590(税込)
封筒式 ¥4,590(税込)

シルク製の枕カバーで美肌・美髪・安眠を叶えよう

シルク製の枕カバーは摩擦や静電気が起こりづらく、肌や髪に優しいところが魅力的。ぐっすりと眠りながら、美肌・美髪効果に期待ができます。
Melty Silk 天然シルク100% 枕カバー ピロケース
摩擦に弱い、変色しやすい、虫食いの被害に遭いやすいといったデメリットもありますが、それはシルクが天然繊維である証拠。オールシーズン使えるシルク製枕カバーを購入して、美肌・美髪・安眠のすべてを叶えてはいかがでしょうか。

執筆者/監修
Author

エムール睡眠・生活研究所

  • 【所長・主席研究員】神川 康子 富山大学 名誉教授 博士(学術)一般社団法人日本睡眠改善協議会理事。日本眠育協議会理事。富山県公安委員会委員。富山県社会福祉協議会理事。
  • 【所属有資格者】 日本睡眠改善協議会認定 上級睡眠改善インストラクター 1名/睡眠改善インストラクター 6名 日本睡眠教育機構認定 睡眠健康指導士上級 2名/睡眠健康指導士 11名
  • 【活動内容】 「続けられる具体的な睡眠改善」をテーマに、専門的な見地からのデータ収集と分析及びソリューション開発を目的として設立。 寝具や寝室環境に関する調査研究や睡眠教育など広く社会に役立つ研究開発と知識啓発を行っている。 詳細はこちら https://nemuri-kurashi.jp/activities/