ベッドの下には何を敷く?メリット・デメリットを確認しよう

2023年3月15日

エムール睡眠・生活研究所

お部屋にベッドを置く際、床のへこみや傷、生活音などさまざまな悩みがあるかと思います。そのようなときはベッドの下にカーペットやラグなどのマットを敷くのがおすすめです。

この記事では、ベッドの下にマットを敷くメリットとデメリット、床のへこみや傷を防止できるグッズなどについて解説します。

上記のような悩みからベッドの下にマットを敷きたいと考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。

ベッドの下にマットを敷く必要性とは

ベッドのタイプによって床を傷つける恐れがあるため、マットが必要な場合があります。「新築のフローリングをキレイに保ちたい」「賃貸物件だから床に傷を残したくない」という人は、床を保護できるマットを敷きましょう。

さまざまあるベッドタイプの中でも、床を傷めやすいベッドタイプは主に以下の3つです。

  • 木製ベッド
  • フロアベッド
  • 収納付きベッド

木製ベッドはスチール製に比べて重く、床をへこませる可能性があります。移動させるときに重くて持ち上がらないからと引きずってしまうと、床を傷つけてしまうこともあるでしょう。

フロアベッドは床と接地面の多い構造です。そのためベッドと床の間に摩擦が起こりやすく、使用時の振動で「知らない間に傷が付いていた」なんてことが起こりかねません。

収納付きベッドの中でも、特に床下に引き出しが付いたタイプは要注意です。引き出しが床に触れる構造の場合、引き出すたびに床と擦れるため、フロアベッドと同様に気づかぬ間に傷が付いている可能性があります。

模様替えや引っ越しのときに落胆しないためにも、ベッドの下にはマットを敷いておいて床を傷から守りましょう。

ベッドの下にマットを敷くメリット5つ

マットを敷くとベッドによる傷から守れますが、その他にもベッドの下にマットを敷くメリットがあります。ここでは以下の5つについて詳しく確認していきましょう。

  1. 床のへこみや傷を防止する
  2. 足の冷えを軽減する
  3. 騒音トラブルを防止する
  4. ホコリによる健康被害を防止する
  5. 部屋がおしゃれになる

1.床のへこみや傷を防止する

前述の通りベッドの下にマットを敷くと床のへこみや傷の防止が可能です。カーペットやラグなどがクッション代わりになり、日常的な振動によってできる傷や移動時にできる傷から守れます

特に畳はフローリングに比べて圧力に弱く、重いものを乗せるとへこみやすい床材です。中でも脚付きのベッドは重みが脚に集中し、へこみやすいのでマットを敷いて対策しましょう。

2.足の冷えを軽減する

ベッドの下にカーペットやラグなどのマットを敷くと、ベッドから出るときに感じる足の冷えを軽減できます。

就寝時は裸足の人が多いため、ベッドから起き上がったとき、フローリングに足が触れて冷たいと感じる人も多いはずです。

熱伝導率が低く保温性が高いマットを選ぶと、寒い冬でも暖かく感じられます。特に冷え込む冬の日や、冷房が効いた夏の朝に足の冷えが気になる人はマットを敷いてみましょう。

3.騒音トラブルを防止する

ベッド周辺では、ベッドの軋み音や足音などの生活音が発生します。フローリングは音や振動が伝わりやすい床材で、ただ普通に歩いてる音ですら大きく響かせてしまいます。

特にマンションやアパートなどの集合住宅の場合、早朝や夜間に使用する寝室で音が響いてしまうと、周辺住民との騒音トラブルになりかねません。

近隣住民との要らぬトラブルを避けるためにも、ベッドの下にマットを敷いておくといいでしょう。

4.舞い上がったホコリによる健康被害を防止する

マットにはホコリの舞い上がりを防止する役割があります。ホコリにはダニのフンや死骸などのアレルゲンが含まれているため、舞い上がると鼻炎や皮膚炎などのアレルギー症状の原因となりかねません。

特にダニは寝具を住みかにするため、お手入れが不十分だとベッド周辺の空気中に多く浮遊している可能性があります。そんなときにカーペットやラグが敷いてあれば、落ちたホコリを吸着し、舞い上がることを防止できるのです。

特に低めのベッドを使用している場合には、ベッドの下にマットを敷くようにしましょう。ただし、敷くだけではマットにホコリが溜まってしまいます。こまめな掃除も大切です。

5.部屋がおしゃれになる

心身の疲れを取るためには、寝室はリラックスできる空間にしたいですよね。カーペットやラグは面積が大きく、お部屋の印象を変えやすいアイテムです。

ベッドや布団カバーなどの寝具の色、ベッド以外の家具のテイストと合わせて選ぶと、統一感のあるおしゃれな部屋にできます。

自分好みのおしゃれな部屋は、居心地よくよりリラックスできる空間になるでしょう。

ベッドの下にマットを敷くデメリット2つ

ベッドの下にマットを敷くことで、起こり得るデメリットもあります。しかし適切に使えば対策できるので安心してください。ここからは以下の2点について確認していきましょう。

  1. 滑って転倒する恐れがある
  2. カビやダニが繁殖する恐れがある

1.滑って転倒する恐れがある

表面が滑らかなフローリングに直接ラグを敷くと滑りやすく、人が踏んだときに滑って転倒する恐れがあります。ベッドの重みでラグが固定されていたとしても、万全ではありません。

特に小さな子どもや高齢者のいる家庭では、転倒して怪我を負わないよう対策が必要です。
マットの裏面に滑り止めが付いているものや、マットの下に敷く滑り止めシートを活用してみてください。

2.カビやダニが繁殖する恐れがある

ベッドの下は薄暗く湿気がこもりやすいため、カビやダニが繁殖しやすい環境です。そのためベッドの下に敷くマットは、カビやダニの温床になりかねません。

抗菌や防ダニ加工がされたマットを使い、事前に対策しましょう。またこまめな掃除も重要です。その他、湿気対策もあわせて行うとよいでしょう。マットだけでなく、マットレスや布団などの寝具のカビ・ダニの防止にも役立ちます。

ベッドの下に敷くもの2選

ベッドの下に敷くマットの種類は、主にカーペットとラグの2つがあります。大きな違いは、サイズです。部屋のサイズやレイアウト、好みにあった方を選んでくださいね。

1.カーペット

一般的に3畳以上のサイズのマットをカーペットと呼び、床全体に敷き込んで使用します。
ベッドの下全体に敷き込めるため、ベッドの重みによる床のへこみや傷の防止に効果的です。特に床との接地面が多いフロアベッドと相性がいいですよ。

またカーペットは床全体に敷き込むため、踏んだときにめくれて滑る恐れがありません。部屋の広い面積を占めるカーペットは、部屋の雰囲気を変えたいときにもおすすめです。

2.ラグ

ラグは一般的に3畳未満のサイズのマットを指し、床の一部に敷いて使用します。部屋全体ではなく、ベッドの下だけにマットを敷きたい人向きです。ベッドの中では、特に重みが脚に集中してへこみや傷を作りやすい脚付きの木製ベッドにおすすめです。

小さいサイズのラグが多く売られていますが、ベッドによる傷から床を守るためにはベッドよりも一回り大きいサイズを選ぶのがポイントです。ベッドの横幅と長さよりも30〜50cmほど大きいラグだと、バランスよく配置できます。

ラグは床全体を覆わないため、狭い寝室やワンルーム、1Kなどの限られたスペースでも圧迫感を与えません。部屋全体を広く見せる効果もあります。

床のへこみや傷の防止グッズ2選

床のへこみや傷を防止できるグッズを2つ解説します。どちらも100均やホームセンターなどで手軽に手に入るグッズです。マットと併用して床のへこみ・傷対策をより万全にしてみてはいかがでしょうか。

1.床傷防止シート

ベッドの脚の下に敷いて使用します。フェルト製やシリコン製などさまざまな素材があり、ベッドの色や素材に合わせて選べます。滑り止めや防音などの機能を兼ね備えた便利なグッズです。

商品名がマットだったりパッドだったりとメーカーによって異なるため、購入時は注意しましょう。

2.フローリング保護シート

フローリング保護シートはその名の通り、フローリングをへこみや傷から保護するグッズです。「透明マット」とも呼ばれています。
ビニール素材で透明なため、部屋のイメージを損なわずにフローリングを保護できます。またサッと拭くだけで汚れが落ち、お手入れも簡単です。

「部屋の雰囲気に合わないからカーペットやラグは敷きたくない」「掃除が楽なものがいい」という人におすすめです。

エムールでも保護マットをご用意しております。
用途に合わせてカットもできるためベッド以外の保護マットとしても大活躍です。

自分の部屋やベッドに合ったマットで床のへこみや傷を防止しよう

カーペットやラグなどのマットには、ベッドの重みによる床のへこみや傷を防止する効果があります。フローリングや畳などにベッドを設置するときは、マットを敷いてきちんと対策しましょう。

特に賃貸物件だった場合は、退去時に修繕費がかさんでしまう場合があります。いざ引っ越しのときに慌てないためにも、日頃からキレイな状態を保つことが大切です。

執筆者/監修
Author

エムール睡眠・生活研究所

  • 【所長・主席研究員】神川 康子 富山大学 名誉教授 博士(学術)一般社団法人日本睡眠改善協議会理事。日本眠育協議会理事。富山県公安委員会委員。富山県社会福祉協議会理事。
  • 【所属有資格者】 日本睡眠改善協議会認定 上級睡眠改善インストラクター 1名/睡眠改善インストラクター 6名 日本睡眠教育機構認定 睡眠健康指導士上級 2名/睡眠健康指導士 11名
  • 【活動内容】 「続けられる具体的な睡眠改善」をテーマに、専門的な見地からのデータ収集と分析及びソリューション開発を目的として設立。 寝具や寝室環境に関する調査研究や睡眠教育など広く社会に役立つ研究開発と知識啓発を行っている。 詳細はこちら https://nemuri-kurashi.jp/activities/