マットレスで腰が痛くなる原因3つ|すぐできる対処法と選び方

2023年1月16日

エムール睡眠・生活研究所

朝目が覚めたときに「腰が痛い」と感じることはありませんか?もしかするとそれはマットレスが原因なのかもしれません。

マットレスで腰が痛くなっている場合、身体に合ったマットレスに改善することで、腰痛を和らげたり身体の疲れがとれたりと、良い効果が期待できるでしょう。

今回はマットレスで腰が痛くなる原因と、今使っているマットレスでできる腰痛対処法、腰痛に向いているマットレスの選び方や、おすすめのマットレスを紹介します!

マットレスで腰が痛くなる原因3つ

マットレスで腰が痛くなる原因は、主に以下の3つです。

 

    1. マットレスがやわらかすぎる
    1. マットレスが硬すぎる
    1. マットレスが劣化している

 

それぞれの原因を詳しく見ていきましょう。

マットレスがやわらかすぎる

やわらかすぎるマットレスは腰が沈み込み、姿勢が「く」の字のようになりやすく、背中や腰回りが圧迫される原因になります。

圧迫されたままの状態での長時間の睡眠は、朝起きたときの腰の痛みやしびれなどを生じさせる原因のひとつ。やわらかすぎることにより寝返りも打ちにくくなるため、同じ部位が圧迫されやすくなるのです。

また、腰の沈み込みは反り腰の悪化にも繋がります。反り腰は慢性的な腰痛にもなりかねません。

マットレスが硬すぎる

硬すぎるマットレスは、腰と背中が浮きやすく、体圧が肩とお尻だけにかかり腰痛の原因になります。

それにより肩とお尻は圧迫され続け、血流が悪くなり腰の痛みやしびれを引き起こしやすくなるのです。また、筋肉が緊張しやすい状態でもあるため、なかなか疲れがとれないこともあります。

マットレスが劣化している

劣化しているマットレスは弾力性が低下し、へたりやへこみが生じるため、正しい寝姿勢で寝られなくなります。そのため部分的に筋肉が緊張してしまい、腰痛を引き起こしてしまうのです。

また、劣化したマットレスは身体にかかる圧力を分散できなくなるため、硬すぎる場合と同様に部分的に圧力がかかりすぎて、しびれや痛みを引き起こしやすくなります。

種類にもよりますが、マットレスの寿命は3年から10年です。劣化が気になる場合は、マットレスの種類と使用年数を確認してみてください。

マットレスの寿命について詳しく知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

使用中のマットレスでできる腰痛の対処法3つ

適したマットレスに買い換えるのが一番良い手段ですが、マットレスは処分するにも手間がかかり、価格も安くはないためなかなか難しいもの。

ひと工夫すれば、今使っているマットレスでもできる対処法があります。手軽にできる対処法を3つ紹介します。

バスタオルを敷く

劣化してへこみやへたりが生じているマットレスには、部分的にタオルを敷いてみてください。ポイントは、へこんでる部分を埋めるようにすることです。身体が沈むのを防げるため、腰痛の緩和が期待できます。

硬すぎて腰とマットレスの間にすき間ができる場合は、厚めに畳んだバスタオルをすき間に敷いてみてください。浮いていた腰が支えられるため、体圧を分散させ腰回りの負担を軽減できます。

バスタオルの位置がずれてしまう場合は、腰にタオルを巻いて寝るのも良いでしょう。

ベッドパッドを敷く

ベッドパッドは、寝心地や温度調節などをするための寝具です。腰痛のためには、クッション性にかかわる中材に使われる素材を確認しましょう。

硬さが原因の場合は、やわらかい素材やほど良い弾力性のある素材を選ぶのがおすすめです。

マットレストッパーを使用する

マットレストッパーは、寝心地が悪くなったマットレスに使用するサポート寝具です。必ず使用するものではなく、主に硬さを軽減したい場合に使用します。

マットレストッパーはベッドパッドよりも厚みがあり体圧分散性があるため、圧力が1箇所に集中するのを防ぎます。低反発のマットレストッパーなら身体の曲線に合わせて体圧が変えられるのが特徴です。

一方高反発のマットレストッパーは硬めなので、腰が沈むのを防いでくれます。劣化したマットレスに敷いても寝心地を改善できます。

マットレストッパーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

腰痛に向いているマットレスの選び方

マットレスでの腰痛を防ぐためには、正しい姿勢を維持できる硬さのマットレスを選ぶことです。

自分に合った硬さは人によって異なりますが、何が合うかわからない場合は一般的に腰痛に向いているマットレスを試してみるのも良いでしょう。

ここからは腰痛におすすめのマットレスの種類や自分に合った硬さのマットレスを選ぶ方法を解説します。

腰痛に向いているマットレスを選ぶ

腰痛に向いているマットレスは次の2つです。

 

    • ポケットコイルマットレス
    • 高反発のウレタンマットレス

 

<ポケットコイルマットレス>

ポケットコイルマットレスは、コイルスプリングが1つ1つ筒形の袋に入って並べられているのが特徴です。

独立したコイルの動きが身体に沿って体重を支えてくれるため、体圧分散性に優れています。身体への圧力が分散されるため腰にかかる負担が少なく、立っているときの自然な姿勢を維持できるのも良い点です。

寝ているときにもS字のようなきれいな姿勢が保てるため、腰痛に悩む人におすすめです。

<高反発のウレタンマットレス>

高反発のウレタンマットレスは、身体が沈みにくいため寝姿勢を維持しやすい特徴があります。

また適度な反発力があるため寝返りが打ちやすく、身体の部位に集中して圧力がかかることもありません。

スムーズに寝返りが打てるので無理に腰をひねってしまうこともなく、腰痛対策に向いているマットレスです。

自分に合った硬さのマットレスを選ぶ

自分に合ったマットレスの硬さとは、寝ているときに正しい姿勢を維持できる硬さを指します。

立っているときと同じように自然な姿勢で寝るには、体重に見合った硬さを選ぶのがポイントです。

マットレスの硬さはN(ニュートン)で示されているので、必ずチェックするようにしましょう。なお、腰痛に向いている高反発のマットレスは100N以上となっています。

体重に適した硬さの目安は以下の通りです。

体重 硬さ
50kg以下 100N
50~70kg以下 150N前後
75kg以上 180N~

普段やわらかいマットレスで寝ている人にとっては、少し硬く感じるかもしれません。しかし、やわらかすぎず、硬すぎず、ちょうど良い硬さと反発力がある方が正しい寝姿勢を維持できます。

また身体が沈みにくく、寝返りも打ちやすいため、腰痛対策としては体重に対する目安よりも少し硬さがあるものがおすすめです。

マットレスの選び方について詳しく知りたい方は、こちらの記事も確認してください。

エムールの腰痛対策におすすめのマットレス

最後は腰痛におすすめのマットレスを紹介します。

GRAND MATTRESS(グランドマットレス)


グランドマットレス

 

<EMOOR史上最厚>

厚みはエムールの折りたたみマットレス史上最も厚い12㎝。ベッドマットレスとしても、床に直接敷いて敷き布団のようにしても使用できる、三つ折りウレタンマットレスです。す。

<部位に合わせた沈み込み>

マットレスの3つ折り部ごとに硬さやカッティングが違うことも大きな特徴です。頭部や足がくる部分は細かなカッティングで軽い感触に。肩甲骨やふくらはぎがくる部分は負荷がかかり、沈み込みやすいためやや硬め。腰元がくる中央部は、一番体重がかかるため、正しい寝姿勢に出来るよう、最も固めに仕上げています。部位に合った硬さにすることで、正しい寝姿勢の実現が可能となり、寝具による体の不調も防ぎやすくなります。

カバーは取り外して洗うことが可能のため、清潔さを保てます。硬めの寝心地が好みの方には是非試していただきたいマットレスです。

サイズ シングル 約98×198×12cm
セミダブル 約120×198×12cm
ダブル 約140×198×12cm
素材 アウターカバー 表面・側面:ポリエステル95%、ポリウレタン5%(膨れニット生地)底面:ポリエステル100% (メッシュ生地)
インナーカバー ポリエステル100% (天竺ニット)
中材 ポリウレタンフォーム 約12cm
上層:高反発ウレタン 32D/厚み:約6cm(220ニュートン)
下層:高反発ウレタン 30D/厚み:約6cm(180ニュートン)
お手入れ アウターカバー ご家庭の洗濯機でお洗濯できます。※洗濯ネットをご使用下さい。
価格 ¥19,990~29,990

三つ折りマットレス EMOOR LUXE(エムールリュクス)

EMOOR LUXE

<寝返りに特化>
寝返りを促すことに特化したマットレスです。EMOOR LUXEは適度な200N(ニュートン)の硬さや11㎝という厚み、体圧分散性に優れた構造で、スムーズかつ自然な寝返りを可能にします。適度に寝返りを打つことは、体に疲れがたまることや、腰痛、肩こりの防止になります。

<どこでも変わらぬ寝心地>
高密度ウレタンを使用しているため、耐久性も抜群。優れた品質のものを長くご使用可能です。ベッドの上に敷くもよし、マットレスの上に重ねてトッパーにしてもよし、直接フローリングに敷いてもよしの多様な使い道。ベッドでも床上でも変わらない寝心地を提供いたします。

サイズ シングル 約97×198×11cm
セミダブル 約120×198×11cm
ダブル 約140×198×11cm
クイーン 約160×198×11cm
素材 表記事 ポリエステル100%(ニット生地)
裏生地 ポリエステル100%(メッシュ生地)
中材 高反発ウレタンフォーム 密度32kg/m3 200N
お手入れ 側生地 ご家庭の洗濯機でお洗濯できます。※洗濯ネットをご使用下さい。
価格 ¥16,990~26,990

自分に合った硬さのマットレスで腰痛を改善しよう

マットレスで腰が痛くなる主な原因は、「やわらかすぎること」「硬すぎること」「劣化していること」の3つです。

買い換えるのが一番ですが、難しい場合は今使っているマットレスにタオルを使ったり、ベッドパッドやマットレストッパーを敷いたりして対処してください。

それでも腰痛が改善されない場合には、新しいマットレスの検討をおすすめします。今回紹介した腰痛に向いているおすすめのマットレスの選び方を参考に、正しい姿勢を維持できるマットレスを選んでみてください。

自分に合ったマットレスで眠ることで腰痛が「治った」と実感できる日が来るかもしれません。自分にぴったりのマットレスで腰痛を改善しましょう。

執筆者/監修
Author

エムール睡眠・生活研究所

  • 【所長・主席研究員】神川 康子 富山大学 名誉教授 博士(学術)一般社団法人日本睡眠改善協議会理事。日本眠育協議会理事。富山県公安委員会委員。富山県社会福祉協議会理事。
  • 【所属有資格者】 日本睡眠改善協議会認定 上級睡眠改善インストラクター 1名/睡眠改善インストラクター 6名 日本睡眠教育機構認定 睡眠健康指導士上級 2名/睡眠健康指導士 11名
  • 【活動内容】 「続けられる具体的な睡眠改善」をテーマに、専門的な見地からのデータ収集と分析及びソリューション開発を目的として設立。 寝具や寝室環境に関する調査研究や睡眠教育など広く社会に役立つ研究開発と知識啓発を行っている。 詳細はこちら https://nemuri-kurashi.jp/activities/