【比較表】ベッドサイズの選び方|体格・家族構成・部屋の広さで決める

2023年2月10日

エムール睡眠・生活研究所

ベッドサイズはあなたの体格や家族構成、部屋の広さに合ったものを選ぶのがポイントです。

この記事では、セミシングルからキングまでを比較したサイズ表や、各サイズに向いている人、向いている部屋の広さなどについて解説しています。

特殊なサイズであるロングサイズやショートサイズについても解説していますので、ベッド選びに悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

6種類のベッドサイズ【セミシングル~キング】

ベッドサイズはマットレスの横幅によって、呼び名が定められています。各サイズの横幅、推奨人数、向いている人、部屋の広さは下記の通りです。

サイズ名 横幅 長さ 推奨
人数
向いている人 必要な部屋の
広さ(畳)
セミシングル(SS) 75cm-90cm 195cm 1人 子ども
小柄な人
4.5畳
(ワンルーム)
シングル(S) 97cm 195cm 1人 1人暮らしの人 6畳
(ワンルーム)
セミダブル(SD) 120cm 195cm 1人 やや大柄の人
寝返りが多い人
6畳以上
(ワンルーム)
ダブル(D) 140cm 195cm 1~2人 大柄な人
2人でもコンパクト性を
重視している人
12畳
(ワンルーム)
4.5畳
(寝室)
クイーン(Q) 160cm 195cm 2~3人 2人以上でベッドを
使いたい人
6畳
(寝室)
キング(K) 180cm 195cm 2~3人 2人で広く使いたい人
親子3人で使いたい人
8畳
(寝室)

各サイズについて、ひとつずつ詳しく解説していきます。

セミシングル(SS)

セミシングルは横幅が75cm-90cm程度のコンパクトなサイズで、小さな子どもや小柄な女性におすすめなベッドです。

4.5畳のワンルームでもレイアウトに困ることはないでしょう。さらに折り畳み式や収納付きのセミシングルベッドを使用すれば、より広く部屋を使用することができます。

セミシングルを2台並べると、クイーンからキングサイズ程度の幅になります。そのため大きなサイズのベッドを部屋に搬入することが難しい場合に、セミシングルを2台使用するのもおすすめです。

シングル(S)

横幅が97cmのシングルは、6畳程度のワンルームにおすすめのサイズです。男女問わず1人で使用するのにちょうどいいサイズなので、一人暮らしの人に好まれます。

オーソドックスなサイズのシングルベッドには、折り畳み式や収納付きのものが多くあり、省スペース化をしたいという人にもおすすめです。

またシングルを2台並べるとキングサイズよりも大きなベッドになります。2人以上で共有しても窮屈に感じることはないでしょう。

セミダブル(SD)

横幅120cmのセミダブルは、シングルよりもゆったりと寝られるベッドです。シングルサイズでは少し窮屈に感じる、やや大柄な人や寝返りが多い人に向いています。

シングルに比べて20cmほど横幅が広いため、ワンルームの場合は6畳以上の部屋での使用がおすすめです。

「狭い部屋でもセミダブルベッドを使いたい」という人は、収納付きのベッドを使用するか、折り畳み式のベッドの使用を検討しましょう。

ダブル(D)

横幅140cmのダブルは、2人用のベッドとして最もコンパクトなサイズのベッドです。2人で使う場合でも、なるべく部屋を広く使いたいという人に好まれます。

しかしダブルを2人で使うと、1人当たりが使える空間が70cmとシングルサイズより狭く、人によっては窮屈に感じる場合があります。そのため一般的には、大柄な人や1人で広々と使いたい人におすすめなサイズと言われています。

またダブルベッドは140cmという広い横幅から、部屋のレイアウトには工夫が必要です。ワンルームなら12畳、寝室なら4.5畳以上の広さがなければ、十分な動線が確保できないでしょう。

クイーン(Q)

クイーンは横幅160cmにもなる、2人で寝るのに適した広々としたサイズのベッドです。寝室で使用する場合は、6畳以上の広さがおすすめです。

クイーンにはセミシングルベッドを2つ連結させて使うタイプもあります。部屋への搬入が手軽なことに加え、マットレスがそれぞれ分かれているので互いの寝返りの振動や音が伝わらず、快適に眠ることができるでしょう。

キング(K)

キングは横幅180cmの、一般的に取り扱われているベッドの中で、一番大きいサイズです。そのサイズから搬入できる部屋が限られ、寝室の場合最低でも8畳以上は必要です。

またキングは大人が2人で贅沢に使っても、親子3人で川の字で使っても十分な広さがあります。2人で使っていても広いスペースを確保したい人や、3人以上でベッドを共有したい人におすすめです。

しかしキングはあまり取り扱いのないサイズなため、手に入りやすさや利便性を考えると、セミシングルやシングルのベッドを2台並べて使った方がいいでしょう。

キングもクイーン同様、2台のベッドを繋げて使う連結タイプのベッドが存在します。

ベッドサイズのロング・ショートとは?

 

サイズ名 横幅 長さ 推奨
人数
向いている人 必要な部屋の
広さ(畳)
ロング ベッドサイズ
によって
異なる
205~215cm ベッドサイズ
によって
異なる
身長が
180cm以上
ある人
ベッドサイズ
によって
異なる
ショート ベッドサイズ
によって
異なる
180cm前後 ベッドサイズ
によって
異なる
身長が
160cm
未満の人
ベッドサイズ
によって
異なる

ロング・ショートサイズは、ベッドの縦の長さが一般的なものより長かったり短かったりします。一般的なベッドは195~200cm程度ですが、ロングサイズは+15cm、ショートサイズは-15~20cmの長さです。

横幅のサイズ展開は、どちらもメーカーによって異なります。特にショートサイズは小柄な人向けとあって、セミダブルまでの展開のメーカーが多い傾向です。購入の際はあらかじめ商品ページを確認するか、販売店に問い合わせてみてください。

ベッドサイズの選び方4つ

ベッドサイズの選び方には「高さ」「体格」「家族構成」「部屋の広さ」の4つがあります。

1.高さで選ぶ

ベッドサイズを選ぶときは、ベッドにマットレスを置いたときの高さも確認しましょう。高さによって寝心地や使い勝手が変わってきます。

ベッドサイズを高さで選ぶ方法について詳しく知りたい場合は、以下のリンクをご覧ください。

 

2.体格で選ぶ

ベッドサイズを選ぶときは、肩幅に対して横幅が「肩幅+40cm以上」あれば、スムーズな寝返りができる十分なサイズだと言われています。

肩幅のサイズは身長の22~23%と考えられていますので、170cmの男性なら約40cm、158cmの女性なら約35cmです。

(例)170cmの男性
肩幅:170cm×0.23=39.1
必要な横幅:39.1+40cm=79.1

(例)158cmの女性
肩幅:158cm×0.22=34.76
必要な横幅:34.76+40cm=74.76

しかし全ての人にこの計算式が当てはまるわけではないので、おおよその目安として考えるようにしましょう。

3.家族構成で選ぶ

2人でベッドを共有したいならクイーン以上、3人でベッドを共有したいならキングがおすすめです。

もしくはセミシングルかシングルを2台並べて、クイーン~キング相当のサイズにして使用するといいでしょう。

将来的に別室で寝ることになっても、ベッドを買い足す必要がなくなるので便利です。

4.部屋の広さで選ぶ

ベッドを購入する前に、あらかじめベッドのサイズを確認し、部屋に置いた場合のレイアウトを考えておく必要があります。

ベッドを置いてもクローゼットや引き出しは開閉できるか、ベッドからの動線が確保できているかなどを確認して、部屋に合った適切なサイズのベッドを選びましょう。

またベッドを窓際や壁際に置くと、結露や通気性の悪化によりカビが発生する可能性があるため、なるべく壁から10㎝離してベッドを設置することをおすすめします。

部屋の広さごとのベッドサイズ目安は記事冒頭のサイズ表を参考にしてください。

選び方を把握して自分に合ったベッドサイズを探してみよう

ベッドサイズはマットレスの横幅によって、呼び名が定められています。サイズを選ぶときは、高さ・体格・家族構成・部屋の広さによって選ぶようにしましょう。

部屋の広さで選ぶならば、部屋を圧迫しないベッドサイズを選ぶようにしましょう。動線を確保できていることがポイントです。

ベッドサイズの選び方を把握して、自分のライフスタイルにあったベッドで快適な睡眠を送りましょう。

執筆者/監修
Author

エムール睡眠・生活研究所

  • 【所長・主席研究員】神川 康子 富山大学 名誉教授 博士(学術)一般社団法人日本睡眠改善協議会理事。日本眠育協議会理事。富山県公安委員会委員。富山県社会福祉協議会理事。
  • 【所属有資格者】 日本睡眠改善協議会認定 上級睡眠改善インストラクター 1名/睡眠改善インストラクター 6名 日本睡眠教育機構認定 睡眠健康指導士上級 2名/睡眠健康指導士 11名
  • 【活動内容】 「続けられる具体的な睡眠改善」をテーマに、専門的な見地からのデータ収集と分析及びソリューション開発を目的として設立。 寝具や寝室環境に関する調査研究や睡眠教育など広く社会に役立つ研究開発と知識啓発を行っている。 詳細はこちら https://nemuri-kurashi.jp/activities/