ローベッドのデメリットとメリット。後悔しないために知っておこう  

2023年5月8日

エムール睡眠・生活研究所

ローベッドはその名の通り高さが低いベッドのことです。「ベッドを置きたいけれど部屋が狭くなるのがイヤ…」そんな人におすすめ。

圧迫感がなく部屋全体が広く見えるメリットがありますが、デメリットがないわけではありません。

そこで今回はローベッドのデメリットとメリットに加え、ローベッドに向いている人や掃除の仕方なども併せて解説します!

ローベッドのデメリット

ローベッドは高さが低く、スッキリとしたおしゃれなデザインが魅力ですが、高さがない分いくつかのデメリットが生じます。

まずはローベッドのデメリットから確認していきましょう。

収納がない

ローベッドはベッドフレームに高さがないため、収納機能はありません。そのためベッド下に衣装ケースを収納したり、チェストタイプのようにベッド内に物を入れたりできないのがデメリットです。

収納が欲しい人はベッドとは別に棚やタンスなどを置いて、収納スペースを確保する必要があります。

立ち上がるとき腰や膝に負担が掛かりやすい

ローベッドは立ち上がるときに腰や膝に負担が掛かりやすいのがデメリットです。

立ち上がりやすい高さとは、マットレスを敷いた状態でベッドに座り、床に足を着けたときに膝と腰が平行な姿勢を指します。

しかし、ローベッドの場合は床に足を着けると膝よりも腰が下にきてしまうため、床から立ち上がるときのような感覚になってしまうのです。

立ち上がるときに腰や膝に負担が掛かってしまうため、腰痛持ちの人や膝が悪い人は、ローベッドは不向きといえます。

ハウスダストを吸い込みやすい

ローベッドは床との距離が近いため、ホコリやダニの死骸・フンなどのハウスダストを吸い込みやすいのがデメリットです。

ハウスダストは1mm以下で目に見えないほど小さいため、空気中に舞い上がりやすく、寝ているときに吸い込んでしまう恐れがあります。

ハウスダストを吸い込むとアレルギー性鼻炎や喘息などの症状を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

ローベッドの下にホコリが溜まりやすいため、こまめな掃除が大切です。

ローベッドのメリット

ローベッドはデメリットだけでなく、多くのメリットがあります。ローベッドならではのメリットを見ていきましょう。

開放感が生まれる

ローベッドは背が低いため圧迫感がなく、部屋に開放感が生まれます。ベッドを置いても天井までの距離があるため、部屋全体が広く見えるのが魅力です。

特に狭い部屋の場合、背の高いベッドを置くと狭苦しい印象になり、快適さが失われてしまいます。狭い部屋でも開放感が生まれるのは、ローベッドの良いところです。

通気性が良く湿気に強い

ローベッドは床に直接置くフロアベッドと違い、ベッド下に空間があります。

また、床板がすのこ状の作りになっていることが多いため、通気性が良く湿気に強いのです。湿気に強いため、カビが生えにくいという特徴もあります。

マットレスを敷くと下面に湿気がこもり、カビが生えてしまうケースは多いでしょう。しかし、ローベッドなら通気性が良いため、そのような事態を軽減できます。

安定感があり耐久性に優れている

ローベッドは高さのあるベッドに比べて揺れにくく、安定感があります。

ベッドのきしみも軽減できるため、寝相の悪い人や寝返りが多い人、体格が大きい人でも安眠できるでしょう。

またローベッドは重心が低く、ねじの本数が少なくて済むため、耐久性に優れています。耐久性があるため、ベッドを長く愛用できるのもメリットです。

厚みのあるマットレスが使える

ローベッドは厚みのあるマットレスが使えます。体格が良い人や体重が重い人の場合、ある程度厚みのあるマットレスでないと底つき感が気になって安眠できない可能性があります。

高さのあるベッドは、厚みのあるマットレスを敷くと高くなり過ぎてしまい、使いにくくなってしまいます。

また、高くなり過ぎると転落して怪我をする恐れがありますが、ローベッドならそんな心配もいりません。

敷布団も使える

ローベッドはマットレスだけでなく敷布団を使うこともできます。通気性があるため、布団を床に敷くよりも湿気がこもりにくく、カビが生えにくいのが良い点です。

ローベッドと敷布団の組み合わせは和室にも良く合います。和室を寝室として使いたい人やベッドを布団感覚で使いたい人にもおすすめです。

ローベッドが向いている人

ローベッドのデメリット・メリットが確認できたところで、ここからはローベッドが向いている人をチェックしていきましょう。

インテリアにこだわりたい人

ローベッドは部屋全体が広く見えて開放感があるため、インテリアになじみやすいのが魅力です。

ベッドに圧迫感がなくデザインもシンプルなため、洋室や和室などさまざまな部屋の雰囲気にマッチします。

インテリアにこだわりたい人部屋をおしゃれにカスタマイズするのが好きな人におすすめです。

小さいお子さんと一緒に寝たい家族

ローベッドは高さが低く、万が一転落しても怪我のリスクが少ないため、小さいお子さんと一緒に寝るのにも安心です。

安定感があるので揺れやきしみが抑えられ、家族みんなで寝るのに向いています。また、ローベッドなら部屋にキングサイズを置いても圧迫感が出ないのも嬉しいポイントです。

小さいお子さんと一緒に家族みんなで寝られるベッドを探している人におすすめです。

長期間愛用したい人

ローベッドは耐久性があるため、長期間愛用したい人に向いています。シンプルなデザインでどんな部屋にも合わせやすいため、引っ越し先でも使えるケースが多いでしょう。

また、パーツが少ないため、30分以内で組み立てられるものもあります。お部屋が変わっても気軽に組み立てられるのは、長く愛用できるポイントです。

布団の上げ下ろしが面倒な人

畳やフローリング、カーペットの上に直接布団を敷き、毎日布団の上げ下ろしが面倒に感じている人もいるかもしれません。そんな人にもローベッドはおすすめです。

ローベッドの上に布団を敷けば、押し入れやクローゼットに毎日布団をしまわなくて済みます。

もちろん定期的に布団を天日干しするのは大事ですが、ローベッドは通気性が良くカビも生えにくいため、毎日布団をしまわなくても良いでしょう。

布団を床から持ち上げる動作は、足腰にも負担が掛かるため、ローベッドを取り入れることでこれらの負担が軽減できます。

ローベッドの掃除方法

ローベッドは高さが低いため、ホコリの影響を受けやすいデメリットがあります。その解決策として、こまめな掃除がポイントです。

しかし、ローベッドの下は狭いためどのように掃除して良いのか悩んでしまうかもしれません。ここではローベッドの掃除方法を確認していきましょう。

フローリングワイパーやモップでホコリを拭き取る

ローベッドの下は、フローリングワイパーあるいはモップでホコリを拭き取るのがおすすめです。

フローリングワイパーは柄が長いものを使うと、手が届かない部分にまで入り込んでホコリやゴミ、髪の毛などを拭き取れます。

コツは先にドライシートを使い、その後ウェットシートで濡れ拭きすることです。ドライシートは髪の毛も良く取れるため、全体をなでるようにして拭き取ると良いでしょう。

モップの場合は、柄が太めのものだとベッド下に入らない可能性があるため、細めの柄を選びましょう。

掃除ロボットを使う

ローベッド下のホコリは、掃除ロボットを使って吸い取るのもひとつの方法です。ベッド下は狭いため一般的な掃除機は使えません。

しかし、脚付きのローベッドなど12cm程度のすき間があれば、掃除ロボットが使えます。中には5cm程の薄型の掃除ロボットもあるため、12cm以下のすき間でも使えるケースがあるでしょう。

また、折りたたんで移動できたり分割できたりするローベッドの場合も、掃除ロボットが活躍します。

掃除ロボットを使えば、掃除の負担を減らしながらも、毎日ベッド周りを清潔に保てるのがメリットです。

おすすめのローベッド2選

最後に、エムールがおすすめするローベッドを2点紹介します。
上に厚めのマットレスを乗せても、薄手のものを乗せて部屋を広く見せても使用できます。
お好みの使用法を見つける手立てにしてくださいね。

高さが変えられる天然木すのこベッド OSMOS



詳細はこちら



<3段階の高さ調節>
約5cm、18cm、31cmと3段階に高さ調節が可能で、敷き布団もマットレスも両方ご利用いただけるマルチベッドです。
低めにしてお部屋を広く見せることから、高めにしてベッド下に収納することまで多様な使い方が可能です。
ローベッドをお求めならば、5㎝、18㎝の展開がおすすめです。

<抜群の通気性>
マットレスやお布団には、想像以上の汗や湿気が溜まります。
高温多湿の日本では「すのこベッド」は欠かせません。
湿気や結露によるカビから布団を守り、寝具をいつでも清潔に保ちます。

サイズ シングル 約97×200cm
高さ:約5、18、31cmの3段階調整
耐荷重 約200㎏
カラー アースナチュラル
レトロブラウン
コーヒーブラウン
素材 天然木(パイン材)
ラッカー塗装
組立 必要
所要時間約15-30分
価格 ¥18,990(税込)

KAN LIFE すのこベッド



詳細はこちら


<低めの高さで広々と>
ベッドの高さはおよそ19㎝。そのため、ベッドを置いているのにお部屋が広々として見えます。また、マットレスともお布団とも合わせることができるため、お持ちの寝具を活かせます。
それでありながら下には掃除用ロボットが通りやすいサイズのため、ベッド周りのお手入れも簡単です。
市販の畳マットと組み合わせることで、「小上がり」的空間を作り出すことも可能。自分らしく過ごすためのもう一つの「居間」が生まれます。

<強固な構造>
天然パイン無垢材を強固な構造で組み上げ。
大柄な男性でも安心して眠れます。また、無垢材は一般的なベッドよりも厚めの約20mmで加工。
耐久性に優れ、長く快適にお使いいただけます。

サイズ 約幅97×奥行197×高さ19cm
耐荷重 約200kg
素材 天然パイン無垢材
組立 約20~45分
※大人2人以上での組み立てを推奨しております。
※移動の際は大人2人以上で持ち上げるようにしてください。
※ベッド移動時は、必ず長辺を持ち上げてください。
価格 ¥19,990(税込)

ローベッドのデメリットメリットを把握して自分に合ったベッドを選ぼう!

ローベッドのデメリットは掃除をこまめにしたり、部屋に収納スペースを確保したりすることで解決できます。

また、立ち上がりのしにくさは厚みのあるマットレスで多少はカバーできるでしょう。しかし、購入してから後悔しないためにもデメリットとメリットをよく把握した上で選ぶのが大切です。

ぜひ、自分に合ったベッドを見つけて理想の寝室を目指してみてはいかがでしょうか。

執筆者/監修
Author

エムール睡眠・生活研究所

  • 【所長・主席研究員】神川 康子 富山大学 名誉教授 博士(学術)一般社団法人日本睡眠改善協議会理事。日本眠育協議会理事。富山県公安委員会委員。富山県社会福祉協議会理事。
  • 【所属有資格者】 日本睡眠改善協議会認定 上級睡眠改善インストラクター 1名/睡眠改善インストラクター 6名 日本睡眠教育機構認定 睡眠健康指導士上級 2名/睡眠健康指導士 11名
  • 【活動内容】 「続けられる具体的な睡眠改善」をテーマに、専門的な見地からのデータ収集と分析及びソリューション開発を目的として設立。 寝具や寝室環境に関する調査研究や睡眠教育など広く社会に役立つ研究開発と知識啓発を行っている。 詳細はこちら https://nemuri-kurashi.jp/activities/