高齢者向けの椅子5選|長時間座っても疲れない、立ち座りしやすい椅子とは

2023年5月16日

エムール睡眠・生活研究所

高齢者向けの椅子は、足腰が悪かったり、身体の一部がスムーズに動かせなかったりする人が楽に立ち座りできるよう考えられています。

本記事では、高齢者向けと介護用の違い、商品の選び方、おすすめの高座椅子を紹介します。身体への負担が少ない椅子で、暮らしを快適にしませんか?

高齢者が立ち上がりやすい椅子とは

高齢者向けの椅子は、足腰の悪い高齢者が楽に座ったり立ち上がったりできるように考えられています。こういった椅子は、人間工学に基づいて、座面は高めに、肘置きは低めに設計されています。

「高齢者向け」と「介護用」の違い

介護用の椅子は高齢者向けのものとは性質が異なります。

介護用の椅子は、介護が必要な人物と介助者のために考えられた椅子です。要介護の人が快適に座れるようにするだけではなく、介助者がサポートしやすい設計になっています。一方、高齢者を対象とした椅子は自分自身で立ち座りが可能な場合を想定して作られているのが特徴です。

一般的な椅子よりも手すりが低く座面が高い

高齢者向けの椅子は、一般的な椅子に比べて肘置きが低くなっています。そうすると腕の力を使って立ち上がりやすくなるため、足腰への負担が軽減されます。

また座面が高めに設計されているのもポイントです。座面が低い椅子だと、立ち上がる際に膝を伸ばす動作をしなければならず、足腰が弱い人にとっては優しくありません。しかし座面が高ければ、重心が股関節・膝関節に近くなり、立ち上がるときの足腰への負担が少なくなります。

高齢者向けの椅子の選び方

高齢者向けの椅子は、用途・デザイン・機能性・オットマンの有無に注目して選びましょう。購入を検討している人は、ぜひ以下の注目ポイントを意識して選んでみてください。

用途:シーン・目的を考える

まずは、どのシーンで何を目的として椅子を用いるのかを考えます。

例えば、食事の際に使うダイニングチェアを高齢者向けの椅子に替えたい場合は、ダイニングテーブルとマッチする座面高さのものがおすすめ。快適に感じる高さは人それぞれですが、だいたいテーブルの天板から椅子の座面までの距離が27〜30cmが目安です。

ローテーブルなどの低め家具が揃うリビングに置くなら、低めの家具と見た目の相性が良く、かつ座椅子にしては高さがあって立ち座りが楽な高座椅子を選びます。

和室に置く椅子が欲しい場合、畳を凹ませにくい、脚が太めのものだと安心です。

機能性:快適に使うための要素があるか考える

常に快適に使用できるよう、必要としている機能がしっかりと備わっている椅子を選びましょう。

足腰が悪いなら

足腰が悪かったり、身体の一部がスムーズに動かしにくかったりする場合は、立ち上がるときに腕にも力を分散できる肘置き付きのものが適しています。

長時間座るなら

長時間座っても疲れないものが欲しい場合は、体勢を自由に変えられるリクライニング機能が外せません。椅子に長く座っていると足が疲れやすい・むくみやすい、という人は、血液が足に溜まりにくくなるようオットマン付きを選んでみてください。

座っているとき・立ち上がるときで方向を変えたいか

「テーブルが邪魔をして立ち上がりにくい」「立ち上がってから方向転換をしてつまずく」などの問題を解決してくれるのは、座面が回転するタイプの椅子です。自分が腰を上げやすい方向に調整してから立ち上がれます。

デザイン:インテリア・好みに合わせて考える

インテリアや自分の好みに合ったデザインかどうかも考慮してみましょう。

例えば、ナチュラルなインテリアには木製のフレームに布製の座面といった椅子、喫茶店を思わすようなレトロなインテリアには革製の座面が使われたものなど。
布製の座面の方が落ち着く、革製の方が手入れがしやすいなど、お好みのものを選ぶのも手です。

エムールおすすめ!高齢者向け高座椅子5選

足腰が悪い高齢者もリラックスしやすい、エムールおすすめの高座椅子を5つ紹介します。前述した選び方を参考にしながら、気になるものはぜひオンラインショップでチェックしてみてください。

回転高座椅子「くるり」

高座椅子「くるり」は、回転機能とリクライニングが備わっています。好きな方向を向いて立ち座りが可能です。使わないときは折りたたみ、省スペースで収納できます。

サイズ 約幅62×奥行62-99×高さ91/94cm
座面:約幅47×奥行48cm
背もたれ:約高さ64cm
組成 フレーム:スチール
脚・肘:天然木(ポプラ)
クッション材:ウレタンフォーム
張地:ポリエステル100%(ピンク/グレー)、合成皮革(ブラック)
仕様 背面リクライニング機能(5段階)
座面360°回転機能
高さ調節可能(2段階)
バンド付き付属クッション

長さが調節できるオットマン付き高座椅子「かなた」

「立ち座りのしやすさ」と「至福の座り心地」を追求したオットマン付きの高座椅子「かなた」です。オットマンは長さ調整可能で、体型・性別問わず使いやすくなっています。

サイズ 約幅60×奥行89-140×高さ82-100cm
座面:約幅46×奥行49cm
背もたれ:約高さ66cm
組成 生地:ポリエステル100%/合成皮革(ブラック)
中材:ポケットコイル、ウレタンフォーム
肘:天然木(ポプラ)
仕様 座面:高さ調節(3段階)
頭部:ヘッドレストリクライニング(14段階)
背面:ギア式リクライニング(6段階)
脚部:オットマン長さ調節&リクライニング(14段階)

届いたらすぐに使える高座椅子「きらく」

組み立て不要の、届いてすぐに使える高座椅子「きらく」。便利な5段階リクライニング機能があり、腰や首などを支えられるクッションも付いています。

サイズ 約幅54×奥行59-100×高さ88cm
座面:約幅42×奥行44cm
組成 本体:スチール
張地:グレー・グリーン・小花柄(ポリエステル100%)、ブラック(合成皮革)
中身:ウレタンフォーム
肘:天然木(ポプラ)
仕様 座面角度:ギヤ式5段階リクライニング
座面高:4段階調節(約24cm、27cm、30cm、33cm)
※お届け時は30cmです。

立ち上がりを考えたポケットコイル高座椅子「かなた」

「かなた」シリーズには、ポケットコイルを使った高座椅子もあります。立ち上がりやすく座り心地も良好です。レバー式リクライニング、座面の高さ調整機能が付いています。

サイズ 約幅60×奥行58~119×高さ90-112cm
座面:約幅45×奥行47cm
背もたれ:約幅45×長さ64cm
組成 生地:ポリエステル100%/合成皮革(ブラック)
中材:ポケットコイル、ウレタンフォーム
肘:天然木(ポプラ)
仕様 座面:高さ調節(8段階)
頭部:ヘッドレストリクライニング(14段階)
背面:レバー式リクライニング(無段階)

肘付き・コンパクト高座椅子「こころ」

コンパクトサイズの高座椅子なら「こころ」がおすすめです。持ち運びが便利で、省スペースに収納できます。

|サイズ|全体:約幅54×奥行49-75×高さ55cmn座面:約幅44×奥行36cmn座面高:16-25cm、3cmごとに4段階n肘の高さ:約36.5cm|n背もたれ:約35cm

サイズ 幅54×奥行49-75×高さ55×座面高16-25cm
座面:約幅44×奥行36cm
組成 本体:スチール
中身:ウレタンフォーム
張地:小花柄/グレー/グリーン(ポリエステル100%)、ブラック(合成皮革)
肘:天然木(ポプラ)
仕様 背もたれ:7段階リクライニング
座面高:4段階調節(約16cm、19cm、22cm、25cm)

高齢者向けの椅子が快適な暮らしを作る

食事をするとき、リビングで寛ぐとき、仕事をするときと、椅子に座る機会は日々の中でたくさんあります。自分の身体に負担がかかりにくい椅子を使うことで、より快適な暮らしを叶えられるでしょう。

ぜひ身体に優しい、高齢者向けの椅子を取り入れてみてください。

執筆者/監修
Author

エムール睡眠・生活研究所

  • 【所長・主席研究員】神川 康子 富山大学 名誉教授 博士(学術)一般社団法人日本睡眠改善協議会理事。日本眠育協議会理事。富山県公安委員会委員。富山県社会福祉協議会理事。
  • 【所属有資格者】 日本睡眠改善協議会認定 上級睡眠改善インストラクター 1名/睡眠改善インストラクター 6名 日本睡眠教育機構認定 睡眠健康指導士上級 2名/睡眠健康指導士 11名
  • 【活動内容】 「続けられる具体的な睡眠改善」をテーマに、専門的な見地からのデータ収集と分析及びソリューション開発を目的として設立。 寝具や寝室環境に関する調査研究や睡眠教育など広く社会に役立つ研究開発と知識啓発を行っている。 詳細はこちら https://nemuri-kurashi.jp/activities/