枕カバーを洗う頻度はどのくらい?重要性や効率の良い洗い方も解説

2023年7月7日

エムール睡眠・生活研究所

枕カバーはどれくらいの頻度で洗っていますか?週に1回は洗っているという人もいれば、中には1ヵ月以上洗っていないという人もいるかもしれません。

実は枕カバーにはさまざまな汚れが付着しているため、洗わないと肌トラブルの原因になるともいわれています。

そこで今回は枕カバーを洗う頻度と重要性、効率の良い洗い方も併せて解説します!

枕カバーを洗う頻度と重要性

枕カバーは、パジャマや下着などのように直接身に着けるものではないため、そこまで洗うことの重要性を感じないかもしれません。

しかし、枕カバーを洗う頻度は肌トラブルや睡眠の質とも関係してきます。まずは、枕カバーを洗う頻度と重要性を見ていきましょう。

週1~2回を目安に洗う

枕カバーを洗う頻度は、週1~2回が目安です。枕カバーには寝汗やフケ、皮脂などさまざまな汚れが付着しています。

週1~2回の頻度で洗うことで、枕カバーがひどく汚れるのを防げるでしょう。しかし、梅雨の季節や夏は冬に比べて寝汗も多くなる可能性があります。

大人は通常一晩でコップ約1杯分の汗をかくといわれていますが、湿気や気温が高い場合にはそれ以上に汗をかくと考えられます。

シーツだけでなく枕カバーにも湿気がたまりやすくなるため、湿気や気温が高い季節は洗う頻度を増やしても良いでしょう

加えて、肌荒れに悩む人は枕カバーを毎日洗うべきかどうか、疑問が浮かぶかもしれません。

可能ならば枕カバーを毎日変えるのがベストですが、毎日洗濯をするのも負担が大きいといえます。

その際には、枕カバーの上に肌触りの良い清潔なタオルを敷いて寝るのもひとつの方法です。

家事の負担を減らす工夫をしながら、枕カバーを清潔に保ち、最低でも週1~2回は洗うようにしましょう。

替えカバーはいくつか用意する

枕カバーを洗うためにも、替えカバーはいくつか用意しておくと便利です。洗った枕カバーが乾いていなかったとしても、替えカバーがあれば問題ありません。

また、天気が悪い日や忙しい日が続いて洗濯ができなくても、替えカバーがあればひとまずきれいな枕カバーに交換できます。洗濯は面倒だけれど、できれば毎日交換したいという人にも最適です。

しかも、数枚の枕カバーをローテーションで使うことによって、生地が傷みにくくなり、劣化を防げるメリットもあります。

さらにカラーや柄などデザインの違う枕カバーを用意することで、面倒な交換も楽しめるようになるでしょう。

枕カバーを洗わないと肌トラブルや睡眠の質に関わる

洗っていない枕カバーを使っていると、肌トラブルや睡眠の質に関わるといわれています。枕は仰向けに寝ていれば顔に触れることはないと思いがちですが、そうではありません。

人は寝ている間に、一般的に平均20回寝返りを打つといいます。自分では仰向けに寝ているつもりでも、無意識のうちに寝返りを打ち、枕に顔が触れているケースも多いでしょう。

洗っていない枕カバーは汚れが付着し、雑菌が繁殖しています。そのような状態の枕カバーに顔をつけたまま寝ていると、肌が汚れる上に毛穴がふさがれて、ニキビなどの肌トラブルにつながってしまうのです。

また、枕カバーを洗わないと頭がかゆくなるといったケースもあります。頭皮に汚れがついてかゆみを引き起こし、眠りが浅くなる原因になるのです。

睡眠の質にも関わってくるため、枕カバーは定期的に洗い、清潔な状態を保つことが大切です。

枕カバーに付着する汚れ

枕カバーを洗わないと雑菌が繁殖するといわれていますが、その原因となる汚れは具体的にどのようなものなのでしょうか。

ここからは、枕カバーに付着する汚れは何なのかチェックしていきましょう!

身体から出るあらゆるもの

枕カバーに付着する汚れは、フケ、アカ、皮脂、寝汗など、身体から出るあらゆるものです。うつ伏せや横向きで寝ている場合には、よだれが垂れて枕に染み込むこともあるでしょう。

フケやアカ、皮脂、よだれなどの汚れを放置すると、雑菌が繁殖するだけでなく、カビやダニの原因になるため注意が必要です。

また髪を乾かさないで寝る場合にも、枕が濡れた状態が続き、雑菌がカビが発生する原因になります。

ヘアケア用のクリームやオイル

枕カバーに付着する汚れでよく見られるのが、ヘアケア用のクリームやオイルです。

入浴後に髪をきちんと乾かしたとしても、ヘアケアとしてクリームやオイルを塗っている人は、無意識のうちに枕を汚している可能性があります。

クリームやオイルが付着した枕を洗わずに使い続けるのは、衛生的にも良いとはいえません。枕に湿気がこもり、雑菌が繁殖する原因になるため、定期的に洗うことをおすすめします。

枕カバーを洗うときのポイント

ここまで読んで「定期的に枕カバーを洗うようにしよう!」と決意したはいいものの、どう洗ったら良いか悩んでしまう人もいるかもしれません。枕カバーの洗い方にはちょっとしたコツがあります。

ここでは枕カバーを洗うときのポイントを確認していきましょう。

素材・洗濯表示を必ずチェック!

枕カバーを洗う前にまずチェックしておきたいのが、洗濯表示です。枕カバーの素材によって最適な洗い方が異なるため、必ず洗濯表示を確認するようにしましょう。

洗濯表示には、洗濯機や乾燥機、脱水機が使えるのかどうか、また手洗いをした方が良いかなど、基本的な洗い方が記載されています。

さらに、漂白剤や蛍光剤が使用できるかに加え、アイロンのかけ方や乾燥の方法なども確認可能です。

アイロンやドライ・ウェットクリーニングが不可の場合にはマークに×印がついているため、わかりやすいでしょう。

間違った洗濯の仕方では、枕カバーにダメージを与えかねないため、洗濯表示は必ずチェックしましょう。

枕の汚れやにおいが気になるなら“つけおき洗い”がおすすめ

枕の汚れやにおいが気になるときには、いきなり手洗いをするのではなく「つけおき洗い」がおすすめです。

なぜなら手洗いだけに比べ、枕カバーに付着した皮脂の汚れや汗のにおいが落ちやすいからです。

つけおき洗いをする場合、洗濯桶やバケツなどにぬるま湯を入れ、洗剤を溶かします。

汚れた枕カバーを入れて洗剤をなじませた後、1時間程つけおきしましょう。枕カバーが黄ばみやにおいが極端にひどい場合には、状況に応じて1時間以上つけおきしても構いません。

ただし、あまりに長時間つけおきしてしまうと枕カバーがダメージを受けたり、落ちた汚れが再び吸収されてしまったりする可能性があるため、注意が必要です。

また、洗剤を過剰に入れてしまうと枕カバーの色落ちの原因になるため、洗剤の使いすぎに気をつけましょう。

つけおき洗いをした後は、枕カバーに付いている洗濯表示に従って洗ってください。

枕カバーの干し方

枕カバーを干すときは、しっかりとシワを伸ばし、風通しの良い日陰に干すようにしましょう。枕カバーを直射日光に当ててしまうと、素材によっては生地が傷んでしまう可能性があるからです。

また、風通しの良い場所に干すことで、生地が乾きやすくなるでしょう。日陰干しの他に乾燥機を使って乾かす方法もあります。

ただし、素材によっては乾燥機が使用不可の場合もあるため、必ず洗濯表示を確認しましょう。

清潔に保てる枕/枕カバー3選

ここで、エムールがおすすめする枕や枕カバーを紹介します。
枕カバーはもちろん、枕も洗うことができるものを紹介しています。
毎日使用する枕や枕カバーを清潔に保ち、日々の睡眠をより快適なものにしてくださいね。

洗濯機で洗えるつぶ綿枕



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<丸ごと洗える>
普段使用している寝具は思っているより汚れているもの。
こちらの枕はクリーニングに出す必要はなく、自宅で洗濯機で簡単に洗うことができます。
中材の中わたはへたりにくく乾きが早いため、お手軽に洗うことが可能です。

<洗える+非アレルギー性素材>
羊毛や羽毛などの動物性繊維と違い、非アレルギー素材(ポリエステルわた)だから
お子様やアレルギー、臭いに敏感な方も安心してお使いいただけます。

サイズ 約43×63cm
組成 表地 綿100%200本ブロード(生成り)
中わた ポリエステル100%(ダクロン(R)ダウンライクファイバーフィル)約550g
機能 洗濯機での丸洗いができます。お洗濯後、十分に干してからお使い下さい。
※洗濯機の容量をお確かめください。容量によっては、業者洗濯や大型ランドリーでのお洗濯をオススメします。
価格 ¥3,990(税込)

ウルトラウォッシュピロー



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<簡単キレイ!丸洗いOK>
カバーはもちろん、中材もシャワーで丸洗いOK!
中材はホコリもでないので、カビやダニの発生も抑えられて衛生的です。
しっかり水を切って、風通しの良い場所で干していただければすぐに乾かせます。

<抜群の通気性で快眠へ>
中材の3Dファイバーは90%以上が空気の隙間でできています。そのため、通気性の良さは抜群です。
汗をかきやすい時期にも頭部の蒸れを軽減し、カビの発生を防止します。

サイズ 約62×43×最大高さ12cm
組成 アウターカバー 表面・側面:virase®(ポリエステル100% 膨れニット生地)
底面:ポリエステル100%(メッシュ生地)
インナーカバー ポリエステル100%(ニット生地)
中材 ポリエチレン
トッパー:約43×61cm 厚み約4~7cm
高さ調整シート:約43×61cm 厚み約2cm(×2枚)
機能 カバー:洗濯機洗い可能(洗濯ネットをご使用ください)
中材:丸洗い可能(洗濯機不可)
※アウターカバー・インナーカバーはファスナー開閉式。
※中材は水気を切って風通しの良い場所で陰干ししてください。
価格 ¥10,000(税込)

ピロケース PRESSO



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<リーズナブルかつ、高品質>
買い替え・洗い換えも視野に入れたリーズナブルで気兼ねなく使える価格帯を目指したこの枕カバー。
熟練の職人により日本で製造されているため、高品質で安心です。

<肌に優しい天然素材>
綿は肌になじむ素材で、吸湿発散性に優れているのでオールシーズンお使いいただけます。
なめらかな肌ざわりは、お肌が敏感な方にもオススメです。

サイズ 約43×63cm/約50×70cm
素材 綿100%
仕様 YKKファスナー開閉式
価格 43×63cm ¥990(税込)
50×70cm ¥1,000(税込)

枕カバーの洗濯は週1〜2回を目安に!肌トラブルを防ごう

枕カバーにはフケやアカ、寝汗や皮脂などのさまざまな汚れが付着しています。

洗わないでいると、雑菌が繁殖し、肌トラブルや頭のかゆみを引き起こす原因になります。睡眠の質を下げる可能性もあるため、枕カバーは週1~2回を目安に洗うのがおすすめです。

汚れやにおいが気になる場合には、つけおき洗いをすると効率良く汚れが落とせます。洗濯表示を確認し、洗い方や干し方など素材に適した方法で洗うのがポイントです。

枕カバーを清潔に保ち、肌トラブルを防いで快適な睡眠を送りましょう。

執筆者/監修
Author

エムール睡眠・生活研究所

  • 【所長・主席研究員】神川 康子 富山大学 名誉教授 博士(学術)一般社団法人日本睡眠改善協議会理事。日本眠育協議会理事。富山県公安委員会委員。富山県社会福祉協議会理事。
  • 【所属有資格者】 日本睡眠改善協議会認定 上級睡眠改善インストラクター 1名/睡眠改善インストラクター 6名 日本睡眠教育機構認定 睡眠健康指導士上級 2名/睡眠健康指導士 11名
  • 【活動内容】 「続けられる具体的な睡眠改善」をテーマに、専門的な見地からのデータ収集と分析及びソリューション開発を目的として設立。 寝具や寝室環境に関する調査研究や睡眠教育など広く社会に役立つ研究開発と知識啓発を行っている。 詳細はこちら https://nemuri-kurashi.jp/activities/