フレイル予防の3つの柱~運動編~自宅でもお手軽トレーニング!

2024年1月18日

エムール睡眠・生活研究所

心身の活力が低下してくるという虚弱状態を示す「フレイル」。
フレイルの予防には「3つの柱」と呼ばれる予防に対しての重要事項があります。

今回は、その中でも運動に着目してフレイルを予防する方法をご紹介します。

さらに、東京都稲城市をホームとする東京ヴェルディ監修のもと、フレイルを予防するための体操もご紹介!是非皆さんで試してみてくださいね。

フレイル予防の3つの柱とは?

フレイル予防といっても、「3つの柱とは?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

まずは「3つの柱」をはじめ、フレイルに関しての基本的な情報をご説明します。

フレイルとは?

まずは、フレイルに関して簡単に説明します。
東京福祉局によると、フレイルは以下のように定義されます。

年齢とともに心身の活力が低下し、要介護状態となるリスクが高くなった状態を「フレイル」といいます。

引用元:知っておく!からはじめる介護予防・フレイル予防|東京福祉局

フレイルは大きく分けると「身体的フレイル」「精神的フレイル」「社会的フレイル」の3種類に分けられます。

要介護状態に陥らせてしまう原因は、決して身体的なものだけではありません。
身体、精神、社会的要因、これらが連鎖することで、要介護状態となるリスクが高まってしまうのです。注1

フレイル予防の3つの柱とは?

フレイルには、フレイル予防となる「3つの柱」と称した予防のためのポイントが存在します。

それは「運動」「栄養」「社会参加」です。

少しの運動でも良いので継続的に行い、バランスの良い食事をよく噛んで取るようにし、前向きに仲間たちと趣味やボランティアに参加する。
これらをうまく生活サイクルに取り入れることで、フレイル予防につながります。

フレイル・ドミノとは?

フレイルに関して調べると、よく目にするのが「フレイル・ドミノ」というキーワード。
これは、社会とのつながりを失っていくことを継起に生活の質だけでなく、精神や口内、体にまでも影響をきたしてしまうことを指します。
つまり、各機能が低下し、衰えてしまうことをドミノ倒しに例えているのです。注2

フレイル・ドミノ状態に陥っていることに早めに気づいて、ドミノ内に介入することができればそのぶん回復も早くなる傾向にあります。

フレイル・ドミノの予防のためにも、フレイル予防のための「3つの柱」を生活に取り入れることが重要になってくるのです。

運動の重要性は?

フレイルの予防のためには、「3つの柱」を生活に取り入れることが重要だとわかりました。

その中でも「運動」はどのように重要になってくるのでしょうか。

身体的フレイルから見る運動

フレイルの要因の1つとして、「身体的フレイル」があります。

その中でも主な症例として「サルコペニア」があげられます。
サルコペニアとは、簡単に言うと筋肉量の低下のことを指し、進行すると日常的な動作が億劫になっていってしまいます。

詳しくはこちらの記事もご覧ください。


日ごろから運動をしていないと筋肉量は低下していってしまうものです。

その進行を少しでも遅らせるために、運動は重要な役割を担っていると言えます。

他にも、運動をすることで気分転換やストレス発散といった精神面での安定も見込むことができ、「精神的フレイル」の予防にもつながります。

また、運動を仲間内で行えば「社会的フレイル」の進行も遅らせることができそうです。

自宅でできる簡単フレイル予防運動をご紹介!

ここで、エムールがスポンサーを務めるサッカーチーム、東京ヴェルディ監修のもと作成したフレイル予防運動をご紹介します。

是非動画を見ながらご一緒に身体を動かしてみてくださいね。


日常的な運動でフレイルを予防しよう!


日常的に少しでも体を動かすことは、フレイルの予防につながります。

また、肉体面のみでなく、精神や社会的な面においてのフレイル予防にも運動は関わってくるのです。

こちらの記事で紹介したフレイル予防運動を毎日のルーティンとして体を動かしてみてはいかがでしょうか。

無理なく楽しく、フレイルの予防をしていきましょう!

参考元

注1)厚生労働省「健康長寿に向けて必要な取り組みとは?100歳まで元気、そのカギを握るのはフレイル予防だ」2023年11月28日

注2)健康長寿ネット「フレイルと社会参加」高齢者の社会参加が健康に与える影響  2023年11月28日
執筆者/監修
Author

エムール睡眠・生活研究所

  • 【所長・主席研究員】神川 康子 富山大学 名誉教授 博士(学術)一般社団法人日本睡眠改善協議会理事。日本眠育協議会理事。富山県公安委員会委員。富山県社会福祉協議会理事。
  • 【所属有資格者】 日本睡眠改善協議会認定 上級睡眠改善インストラクター 1名/睡眠改善インストラクター 6名 日本睡眠教育機構認定 睡眠健康指導士上級 2名/睡眠健康指導士 11名
  • 【活動内容】 「続けられる具体的な睡眠改善」をテーマに、専門的な見地からのデータ収集と分析及びソリューション開発を目的として設立。 寝具や寝室環境に関する調査研究や睡眠教育など広く社会に役立つ研究開発と知識啓発を行っている。 詳細はこちら https://nemuri-kurashi.jp/activities/